日本水産学会誌
Online ISSN : 1349-998X
Print ISSN : 0021-5392
ISSN-L : 0021-5392
報文
広島湾と周防灘の底質の比較—とくに季節変動と各項目間の関係について
山本 民次橋本 俊也松田 治郷 秋雄中口 和光原口 浩一
著者情報
キーワード: 広島湾, 周防灘, 底質, 季節変化
ジャーナル フリー

2008 年 74 巻 6 号 p. 1037-1042

詳細
抄録

広島湾と周防灘の底質の特徴について,それぞれ 5 年間の採泥調査の結果を用いて比較した。含水率(WC)および有機物の指標となる強熱減量(IL)は,周年にわたり周防灘よりも広島湾の方が有意に高かった。また,酸揮発性硫化物量(AVS)も冬と春に広島湾の方が有意に高かった。WC と IL が両海域とも季節変動がほとんど見られなかったのに対し,両海域とも AVS は秋に最高値,酸化還元電位(ORP)は夏から秋に低下することが明らかであった。これら両海域の底質の違いについて,社会的背景,両海域の利用形態および海洋学的構造の違いによって考察した。

著者関連情報
© 2008 公益社団法人 日本水産学会
前の記事 次の記事
feedback
Top