日本水産学会誌
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ミトコンドリア DNA と形態から見た九州地方におけるニッポンバラタナゴの分布の現状
三宅 琢也中島 淳鬼倉 徳雄古丸 明河村 功一
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2008 年 74 巻 6 号 p. 1060-1067

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抄録
九州産ニッポンバラタナゴ(RoK)の保護に向けた知見を収集するため,遺伝子と形態分析により RoK の分布の把握を試みた。RoK の mtDNA は 46 集団中 41 集団で見られたが,13 集団においてはタイリクバラタナゴ(RoO)の mtDNA も確認された。RoK は九州中北部に広く分布していたものの RoO による遺伝子浸透は多所的に生じていた。平均側線有孔鱗数と RoO の mtDNA の頻度の間には正の相関が認められた。RoK の識別において側線有孔鱗数は,腹鰭前縁部の白色帯よりも優れた形質であると言える。
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© 2008 公益社団法人 日本水産学会
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