石川県水産総合センター
2009 年 75 巻 5 号 p. 852-854
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スルメイカの性成熟に伴う外套筋の酸性プロテアーゼ活性,外套膜の厚み等の変化を調べた。雌雄とも成熟に伴って,酸性プロテアーゼ活性は上昇し,活性の高い個体ほど外套膜は萎縮して薄く,外套筋のタンパク質含量も少ない傾向にあり,タンパク質分解が外套膜の萎縮の要因であると考えられた。成熟に伴う変化を雌雄で比較した場合,外套膜の萎縮は雌で顕著であり,肝臓の萎縮は雄で顕著であった。従って,成熟時には外套膜と肝臓が生殖器官の材料やエネルギー源として利用されるが,両器官の利用バランスは雌雄で異なると考えられた。
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