日本水産学会誌
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東シナ海産クロエソ Saurida umeyoshii の成熟と産卵
酒井 猛米田 道夫時村 宗春堀川 博史松山 倫也
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2010 年 76 巻 1 号 p. 1-9

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抄録
1998 年 4 月~2000 年 4 月に東シナ海で得られたクロエソ Saurida umeyoshii について,性成熟,生殖年周期,バッチ産卵数を推定した。最小成熟尾叉長は雄 180 mm,雌 228 mm であった。胚胞移動期もしくは成熟期の卵を持つ雌は 4~12 月に出現し,特に 6~9 月に高頻度で出現した。時間帯別の卵母細胞の発達段階と排卵後濾胞の出現状況から,排卵は夕方から夜にかけて起こり,また産卵盛期には連日産卵されることが示唆された。バッチ産卵数(BF 粒)と尾叉長(FL)の関係は以下の式で示された。
   BF=(1.70×10-8)FL4.88 (278≤FL≤421)
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© 2010 公益社団法人 日本水産学会
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