日本水産学会誌
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京都府沖合における底曳網によるズワイガニ水ガニの入網数とリリース直後の生残率
山崎 淳宮嶋 俊明藤原 邦浩
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2011 年 77 巻 3 号 p. 372-380

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抄録

未成熟で市場価値の低い水ガニのズワイガニ漁期中の入網数とリリース直後の生残率を推定した。底曳網で漁獲された水ガニを篭に入れ,海底に約 6 時間浸漬した後に再び回収し生死を判断した。京都府沖合での水ガニ平均入網数は,2006~08 年の標本船日誌から 168,400 個体と推定され,成熟で市場価値の高い雄ガニの約 1.7 倍であった。生残率は甲幅 90~109 mm では 14.8~95.9%, 110~129 mm では 5.0~89.8%, 130 mm 以上では 0~62.5% と推定された。水ガニ漁期(1~3 月)に水ガニをリリースした場合,平均生残率は 83.6% と高く,雄ガニの増加に寄与すると考えられた。

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© 2011 公益社団法人 日本水産学会
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