瀬戸内海豊前海のシャコについて,2007~2009 年に小型底曳網で試験操業を実施し,資源評価を行った。2007 年級群を用い,加入以降半年ごとの漁獲係数を推定したところ,加入直後から投棄による死亡がみられた。加入後 1 年間の生残率は 13.4% で,水揚対象サイズに達するまでの減耗が大きかった。加入あたり漁獲量と加入あたり産卵量の解析の結果,漁獲量と産卵量の双方を増大させるには,着底から 2 年間の漁獲圧を削減することが効果的であり,特に投棄による死亡の多い,着底翌年の夏の漁獲圧削減の重要性が示唆された。