日本水産学会誌
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音響手法を用いた来留見ノ瀬周辺におけるガラモ場の分布推定
南 憲吏濱野 明東条 斉興中村 武史安間 洋樹宮下 和士
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2012 年 78 巻 2 号 p. 171-179

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抄録

山口県来留見ノ瀬のガラモ場は,周辺の沿岸生態系において重要であり分布の把握が求められている。本研究は,音響手法により同海域(12 km2)のガラモ場の分布推定を試みた。推定されたガラモ場は,来留見ノ瀬から北西および南南東の方向に分布し,総面積は 1.94 km2(高さ 0.50~2.24 m)であった。特に南南東の領域の内側は繁茂しており,沿岸生態系における重要性が高いと考えられた。本手法は分布推定の有効な手段であり,現存量の広域評価なども今後に期待できると考えられた。

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© 2012 公益社団法人 日本水産学会
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