35% エタノールを用いて抽出したオオミウマエキス(SHEtEx.35)は,抗原刺激によるラット好塩基球 RBL-2H3 細胞の脱顆粒反応を 25 μg/mL 処理まで濃度依存的に抑制した。次に,SHEtEx.35 処理による抗原刺激後の脱顆粒シグナルを確認したところ,Lyn/Syk/PLCγ 経路における PLCγ1 の活性化を有意に抑制した。SHEtEx.35 は,脱顆粒反応に必要な細胞内 Ca2+ 濃度の上昇を抑制したが,細胞内への Ca2+ 流入を調節する活性酸素種の産生を抑制しなかった。