日本水産学会誌
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日向灘におけるマダイ Pagrus major の生活史特性と肥満度の経年変化
長野 昌子片山 知史
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2015 年 81 巻 2 号 p. 219-226

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抄録

近年,日向灘のマダイ漁獲量は天然魚・放流魚共に減少している。そこで,資源変動と,生活史や再生産特性に関する変化との関係を明らかにするため,2012-2014 年にマダイの魚体と成熟の状況を調べ,過去のデータと比較した。その結果,1998 年以降の肥満度は,1989 年以前と比較して低かった。また,産卵期の早期化と成熟サイズの大型化が確認された。肥満度と水温に負の相関が見られたことから,高水温化による代謝量の増大や食物環境の悪化が,肥満度低下や成熟サイズ大型化を引き起こしたと考えられた。

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© 2015 公益社団法人 日本水産学会
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