日本水産学会誌
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東日本大震災後の宮城県気仙沼湾における Alexandrium 属の栄養細胞とシストの分布パターンおよび二枚貝類の毒化
石川 哲郎日下 啓作押野 明夫西谷 豪神山 孝史
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2015 年 81 巻 2 号 p. 256-266

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抄録

2013 年,気仙沼湾で 24 年ぶりにホタテガイから規制値を超える麻痺性貝毒が検出された。Alexandrium tamarense は,4-5 月に湾奥部で増殖した後,湾内に拡散した。一方,A. catenella は 9 月上旬に湾央部で増殖した。両種のシストは,湾奥部で高い密度で確認された。1980-2013 年に気仙沼湾で行われたシスト調査の結果を解析したところ,震災後にシストが著しく増加したことが分かった。A. tamarense により,ホタテガイを含む 4 種の二枚貝の毒量が規制値を大きく超えた。

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© 2015 公益社団法人 日本水産学会
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