東京湾において漁獲したクロアナゴ 189 個体とダイナンアナゴ 448 個体について,耳石横断切片法によって年齢を査定した結果,クロアナゴの年齢は 1+から 6+の範囲であり,2+から 4+までの年齢群が優占していた。ダイナンアナゴは,0+から 11+の範囲であり,特に 5+から 8+の個体が主体を成していた。ダイナンアナゴは,6+以上の全長 1000 mm を超える個体も多く,マアナゴと比べても大きく成長する魚種であると考えられた。両種の雄の割合は,2-6% であり,性比が雌に著しく偏っていた。