京都大学フィールド科学教育研究センター舞鶴水産実験所
2016 年 82 巻 5 号 p. 699-705
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アサリ資源が壊滅的な舞鶴湾において,再生産の有無および減耗要因,捕食生物について検討した。湾内に垂下した採苗器からは,採苗器一つあたり5-60個の稚貝の加入が確認された。これらを沿岸部に設置したコンテナ中に放流し,夏季の生残状況を追跡すると,被食が減耗の主要因であることが示された。水槽実験では,5 mm未満の稚貝は多数の魚種に捕食され,生活史を通じてイシガニに捕食されることが明らかとなった。
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