日本水産学会誌
Online ISSN : 1349-998X
Print ISSN : 0021-5392
ISSN-L : 0021-5392
短報
ワカサギにおける放射性セシウムの生物学的半減期の推定
鈴木 究真小野関(湯浅) 由美田中 英樹松岡 栄一久下 敏宏角田 欣一相澤 省一森 勝伸野原 精一藥袋 佳孝岡田 往子長尾 誠也
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 82 巻 5 号 p. 774-776

詳細
抄録

 群馬県赤城大沼で釣獲した放射性セシウムを含むワカサギを用いた飼育実験により,放射性セシウムの減衰過程を経時的に測定して生物学的半減期(Tbio)を算出した。その結果,実験期間を通じたワカサギのTbioは350-366日と推定された。また,2012年3-4月に繁殖行動が確認されたことから繁殖期前後でTbioを算出したところ,繁殖期前で181-195日,繁殖期後で389-440日となり,明らかな差異が認められた。このことは,繁殖期前後で放射性セシウムの代謝速度が変化していることを示唆した。

著者関連情報
© 2016 公益社団法人 日本水産学会
前の記事 次の記事
feedback
Top