日本水産学会誌
Online ISSN : 1349-998X
Print ISSN : 0021-5392
ISSN-L : 0021-5392
短報
低塩分飼育が外傷のある海産魚の生残性に与える影響について
御堂岡 あにせ 川口 修工藤 孝也飯田 悦左長尾 則男松本 拓也
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 83 巻 1 号 p. 77-79

詳細
抄録

 外傷のある海水魚を6-100%の20段階に希釈した海水で48時間飼育して死亡率を調べた。オニオコゼは18-67%海水,アカメバルは23-50%海水,カサゴは21-92%海水およびマダイは36-92%海水の範囲で低い死亡率が認められた。また,外傷魚を33%海水と100%海水で8日間飼育して死亡率を比較すると,マダイ以外の3魚種では33%海水の方が100%海水よりも延命して累積死亡率も低かったが,マダイの33%海水区では,体色変化や遊泳異常が観察され,試験区間の死亡率に差が見られなかった。

著者関連情報
© 2017 公益社団法人 日本水産学会
前の記事 次の記事
feedback
Top