日本水産学会誌
Online ISSN : 1349-998X
Print ISSN : 0021-5392
ISSN-L : 0021-5392
報文
三重県早田浦におけるガンガゼ除去に伴う海藻植生の変化
石川 達也戸瀨 太貴阿部 真比古岩尾 豊紀森田 晃央前川 行幸倉島 彰
著者情報
キーワード: 磯焼け, ガンガゼ, 三重県, 藻場
ジャーナル フリー

2017 年 83 巻 4 号 p. 599-606

詳細
抄録

 2010年からガンガゼ類除去による藻場再生が行われている三重県早田浦に10調査地点を設け,1999年,2004年,2014年の計3回,海藻植生を素潜りによって広域的に調査した。湾奥部は,1999年にはガンガゼ類が優占する磯焼け域であったが,ガンガゼ類除去後の2014年には磯焼けから藻場の再生が認められ,ホンダワラ類や小型海藻の種数が大きく増加した。一方,湾口部では調査期間を通して藻場ガラモ場や一年生コンブ目藻場が維持され,海藻種数に大きな変化は見られなかった。

著者関連情報
© 2017 公益社団法人 日本水産学会
前の記事 次の記事
feedback
Top