日本水産学会誌
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生殖腺刺激ホルモン放出ホルモンアナログ(GnRHa)の経口投与によるゴマサバの初期卵形成促進技術の開発
雨澤 孝太朗尾崎 雄一矢澤 良輔竹内 裕風藤 行紀吉崎 悟朗
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2020 年 86 巻 2 号 p. 83-90

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抄録

 ハンドリングに弱いサバ科魚類における非侵襲的な人為催熟技術の開発を目指し,卵黄蓄積開始前のゴマサバに安価な粗精製GnRHaを経口投与した。1.2 mg/kg魚体重/日のGnRHaを20日間経口投与した結果,有意な卵濾胞径の増大が認められた。また,油球期後期の卵母細胞が経口投与区において出現し,その頻度はGnRHa徐放性ペレットの腹腔内投与(0.1 mg/kg魚体重)よりも高い傾向が認められた。以上の結果から,GnRHa経口投与がサバ科魚類の卵黄形成期以前の卵成長促進に有効であることが示唆された。

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© 2020 公益社団法人 日本水産学会
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