論文ID: 16-00001
イカ釣り漁業へのLED集魚灯の導入を検討するために,長崎県壱岐北部海域において,沿岸の小型イカ釣り船にLED集魚灯パネルを装備して,夏季のケンサキイカと冬季のスルメイカを対象とした漁獲試験を行った。LED集魚灯船の漁獲量は,ケンサキイカとスルメイカともに対照としたメタルハライド船上灯船よりも低くなった。一般化線形モデルの解析結果から,漁獲量は集魚灯の影響を強く受け,ケンサキイカの場合には,スルメイカよりも少ない電力で漁獲が期待され,LED集魚灯の導入の可能性はスルメイカよりも高いと考えられた。