論文ID: 16-00013
ノリの色落ち原因珪藻Asteroplanus karianusのブルームピーク時期の予察法を開発するため,2008年度から2013年度の毎年12月から翌年1月までの期間,有明海奥部塩田川河口域においてA. karianusの細胞密度,溶存態無機窒素および水温の変動を調査した。また,有明海奥部における潮位データも解析に加えた。その結果,A. karianusのブルームピークは塩田川河口域の昼間満潮時の表層水温が10℃を下回った後の初めての大潮期に続く小潮期に確認される傾向が見出された。