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日本水産学会誌
Vol. 65 (1999) No. 1 P 78-85

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http://doi.org/10.2331/suisan.65.78


計量魚群探知機の送受波器が船底や曳航体に装備される前に精度良く較正されていても, 調査時には標準球を用いた較正が必要である。しかし, この方法は, 標準球を送受波器の音軸上に配置するなど手間と時間がかかるうえ, 等価ビーム幅の較正を行うことはむずかしい。そこで, 本研究では, 従来の方法の補完的手段として, 簡便で実際的な計量魚群探知機の総合的検証方法を提案する。この方法は, 海底面ができるだけ平坦で均質な海域で, 海底エコーの平均処理をエコー積分により行う。得られた積分結果より, 等価ビーム幅を含めた送受信系及び処理系の総合的検証を行うものである。海底の表面戻り散乱強度が既知な場合は絶対的検証が可能で, 未知な場合は相対的検証が可能となる。このためにまず, 海底面についてのエコー積分結果と表面戻り散乱強度の関係を理論と実測により明らかにした。次に海底面からのエコーを利用して計量魚群探知機の総合的検証を行う方法を示した。さらに, この方法を実際に適用し, 有効性を確かめた。

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