ホシガレイの仔稚魚期における消化系の発達および変態関連ホルモンの動態を調べた。消化系は開口時と変態開始期に大きく変化した。開口時には腸管が回転し, 胃・腸・直腸が区分された。着底が観察された変態開始期には胃腺と幽門垂が分化した。腸上皮細胞の高さは摂餌開始から増加し, 変態中期からは停滞した。甲状腺ホルモンとコルチゾルは卵中にも存在したが, ふ化数日後には低い値に減少した。コルチゾルは変態期直前にピークを示したのに対し, 甲状腺ホルモンのT4は変態最盛期にピークを示した。一方, T3は仔魚期を通じて低い値で推移した。