飼育したホシガレイ仔稚魚の発育に伴う形態変化の過程を観察し, A∿Iのステージに区分するとともに, 相対成長の変化を調べた。相対成長の変曲点は開口直前, 脊索末端の上屈期, 変態初期∿中期に集中し, これらは生態や行動上の変化が起こる時期と対応した。上記項目を近縁種のマツカワ飼育仔稚魚と比較したところ, 黒色素胞の分布や発育ステージごとのプロポーションには差が認められたが, 相対成長の変曲点や行動の変化が発現する時期は類似した。さらに, 両種とも他の異体類より早い段階で底棲生活に移行することが確認された。