日本水産学会誌
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シロイルカによるだ円と円の弁別
村山 司庵地 彩子鳥羽山 照夫
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2001 年 67 巻 4 号 p. 745-746

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抄録

イルカ類の視覚による認知特性を考察するため, シロイルカによるだ円と円の弁別を調べ, 同じ方法を用いて得られたヒトの結果と比較した。予め円を選択するよう条件付けしたシロイルカとヒトに, だ円(長径に対する短径の割合が0.44,0.67,0.78,0.83,0.89,0.92,0.94,0.97の8種類)と円(直径18cm)を対にして呈示し, 円を選択する割合と反応時間を求めた。その結果, 全体としてシロイルカもヒトもだ円の短径が長径に近くなるほど円と混同し, 判断に時間を要するという共通の特性が認められた。

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