若狭湾西部海域のヒラメの資源構造を解明するため, 1994年∿2000年に漁獲されたヒラメ未成魚と成魚の耳石初輪径を調査した。耳石初輪径は未成魚と成魚間で有意に異なり, 雌雄とも成魚の輪径組成のモードと平均値は未成魚より小さかった。この現象には当海域に着底する2つの個体群の着底後の成長と分布・移動様式が関係しており, 前期に着底した大きい耳石初輪径を持つ個体群のみが1,2歳時に西方海域へ移出し, 成魚期には後期に着底した小さい耳石初輪径を持つ個体群のみが海域内に残ることにより起こるものと考えられた。