伊豆半島南部の下田市鍋田湾において, 海水中の硝酸態窒素濃度の季節変動とカジメの光合成活性との関係を調べるため, 溶存態無機窒素と硝酸態窒素の濃度およびカジメ葉片の純光合成速度を毎月測定した。溶存態無機窒素と硝酸態窒素の濃度, カジメの光合成活性は共に冬に高く夏に低くなるという季節変化を示した。また, 硝酸態窒素を添加した海水中で2日間培養したカジメ葉片の純光合成速度を2ヶ月ごとに測定した。硝酸態窒素添加海水で2日間培養したカジメ葉片の最大光合成速度は, いずれの月でも硝酸態窒素無添加の海水で培養した葉片よりもわずかに高い値を示したが, t検定の結果それらの間に有意差は認められなかった。