負の走光性をもつマダイ稚魚を,光に集まるよう馴致し,さらに光で誘導することを水路の囲い網内で試みた。供試魚は事前に300Hz断続音に馴致された2600尾で,馴致音で水中光源に誘導して光源近傍で摂餌することを学習させ,さらに馴致音を与えずに光源に集まることを学習させた。供試魚は通算39回の訓練で光源に集まる学習を完成した。誘導実験では,光馴致魚は時間差をおいて点灯する水中光源間を移動し,移動する水中光源によく追随した。これによって,本来負の走性を示す刺激に魚が集まることを学習させ得ることが実証された。