膵臓
Online ISSN : 1881-2805
Print ISSN : 0913-0071
特集 膵基礎研究:膵疾患の病因・病態解明に挑む
膵疾患におけるInterferon Regulatory Factorの役割
真嶋 浩聡酒井 利隆大西 洋英
著者情報
ジャーナル フリー

29 巻 (2014) 1 号 p. 23-31

詳細
PDFをダウンロード (639K) 発行機関連絡先
抄録

I型インターフェロンシグナルは抗ウイルス作用をはじめ,免疫調整作用や抗腫瘍効果など多彩な生物学的活性を有する.インターフェロン制御因子(IRF)はインターフェロン誘導遺伝子の転写を制御する遺伝子として発見されたが,免疫関連遺伝子の転写調節に留まらず,細胞増殖・アポトーシスの制御,癌化などに関与することが明らかになってきた.膵臓においてIRF2は調節性外分泌に関与しており,IRF2ノックアウトマウスは急性膵炎の初期像を呈する.また,膵臓癌においてIRF1は癌抑制遺伝子,IRF2は癌遺伝子としての機能を有している.これらの分子メカニズムの解明をすすめることによって,急性膵炎や膵臓癌の新たな治療に結びつく可能性がある.

著者関連情報
© 2014 日本膵臓学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top