膵臓
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症例報告
EUS-FNA後に短期間で増大し外科的切除を行った膵lymphoepithelial cystの一例
小林 佑次伊藤 清顕井上 匡央石井 紀光山本 高也大橋 知彦中出 幸臣佐藤 顕中尾 春壽米田 政志
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2015 年 30 巻 5 号 p. 697-703

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抄録
症例は50歳女性.CTで膵尾部の20mm大の多房性嚢胞を指摘され精査を施行した.CA19-9高値を認め,CT/MRI/EUSで被膜と隔壁は造影効果が見られた.積極的に悪性を疑う所見は見られず経過観察とした.1年後のEUSで充実性腫瘤を疑う所見が出現したため,通常型膵癌との鑑別目的でEUS-FNAを施行した.ケラチン物質を認め,膵lymphoepithelial cyst(LEC)が鑑別診断に挙がり経過観察となった.さらに半年後に嚢胞径は35mmへの増大を認めた.短期間に嚢胞の増大を認めたため,悪性腫瘍が否定できず膵体尾部切除術を施行した.病理診断は膵LECで,嚢胞の穿破が認められた.膵嚢胞に対するEUS-FNAの合併症は稀とされるが,穿破や播種の問題がある.今回我々はEUS-FNA後に短期間に増大し外科的切除を行った膵LECを経験したため報告する.
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© 2015 日本膵臓学会
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