抄録
急性膵炎の膵局所合併症に関するアトランタ分類が2012年に改訂され,新たな概念としてWON(被包化壊死)が定義され,さらに壊死性膵炎に対する内視鏡的アプローチや低侵襲的手術の普及により,壊死性膵炎に対しては低侵襲的アプローチから段階的に侵襲度を上げて治療を行う方法,すなわちstep-up approachの有用性が確認され普及してきたことを受け,急性膵炎ガイドライン2015の膵局所合併症に対するインターベンション治療が大幅に改訂された.改訂のポイントは,膵局所合併症の種数は問わず,感染が疑われるかどうか,全身状態の安定性の有無により,保存的かインターベンション治療が選択され,インターベンション治療については,first stepは経皮的・内視鏡的ドレナージを選択し,その時期については,発症4週以降の壊死巣が十分に被包化されたWONの時期に行うことが推奨されている.