膵臓
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II.ガイドラインの主な改訂点(慢性膵炎診療ガイドライン2015)
II-4.外科治療に関する改訂点と病態進行阻止に向けた外科治療の役割
竹山 宜典
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2015 年 30 巻 6 号 p. 777-782

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抄録

2015年に改訂された慢性膵炎診療ガイドラインの外科治療に関する改訂の要点を紹介した.内視鏡ステント治療施行不能例や不成功例には,外科治療が推奨される点に関しては,2009年の旧ガイドラインに比較して大きな改訂点はない.ただし,膵管拡張を伴い膵頭部病変を伴う症例の難治性腹痛に対する術式選択として,Frey手術のほうがBeger手術よりも周術期合併症の頻度が少なく,我が国ではBeger手術はほとんど行われていないことから,Frey手術が推奨されている.また,慢性膵炎の機能温存を目的とした外科治療の適応としての記載がなされ,代償期慢性膵炎に対して,膵内外分泌機能障害の進行を遅らせる目的で膵管ドレナージ術を行うことが提案されている.

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© 2015 日本膵臓学会
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