膵臓
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特集 BRとUR膵癌の最近のトピックス
1.膵癌取扱い規約第7版における変更の要点と新たな切除可能性分類
山田 豪高野 奈緒小寺 泰弘
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2018 年 33 巻 1 号 p. 12-17

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抄録

米国のNCCNガイドラインにより膵癌における切除可能性分類が提唱され,日常診療において広く浸透しているが,年々修正が重ねられ,やや煩雑であることが指摘されてきた.昨年,膵癌取扱い規約(JPS)第7版が刊行され,UICC第7版との整合性を図るために,T分類,N分類,病期分類などが変更された.さらに,新たに組織学的効果判定基準が記載され,本邦独自の切除可能性分類も提唱された.本切除可能性分類に基づき,当教室における術前治療未施行の膵癌切除症例の生存成績を解析した結果,特に門脈系血管への接触・浸潤の程度に基づくJPS第7版によるBR膵癌の定義は妥当であると考えられた.本切除可能性分類はNCCNガイドラインと比較して,より簡便かつ明確な記載がなされており,治療方針の決定に寄与するだけでなく,臨床試験を遂行する際には非常に有用であると考えられる.

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© 2018 日本膵臓学会
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