膵臓
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症例報告
遠位胆管癌術後に膵腺扁平上皮癌と浸潤性膵管癌を併発した同時性残膵癌の1例
山根 秘我藤野 泰宏北濱 卓実毛利 康一吉田 俊彦山岸 農後藤 裕信大坪 大松本 拓柿木 啓太郎梶本 和義
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キーワード: 残膵癌, 遠位胆管癌, 重複癌
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2021 年 36 巻 2 号 p. 163-168

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抄録

症例は60歳代男性.遠位胆管癌に対して亜全胃温存膵頭十二指腸切除術施行.再発なく経過していたが,術後66ヶ月目に背部痛・体重減少を認め,近医で残膵に腫瘤を指摘され来院.CTで膵尾部に漸増性に不均一な造影効果を呈する30mm大の腫瘤あり.PET-CTにて同部位に異常集積あり.残膵癌の診断にて,残膵全摘術施行.病理組織では腺扁平上皮癌1病変と浸潤性膵管癌2病変を認めた.遠位胆管癌術後の残膵癌はこれまでに6例しか報告がなく,残膵に腺扁平上皮癌と膵管癌の同時性多重癌を認めた報告例はない.遠位胆管癌術後の残膵に腺扁平上皮癌及び浸潤性膵管癌を併発した同時性膵癌の非常に稀な1切除例を経験したので報告する.

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© 2021 日本膵臓学会
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