日本海水学会誌
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不溶性フェロシアン化コバルトおよびニッケル担持繊維の海水中でのセシウムイオンに対する吸着等温線
天海 亘杉山 まい藤原 邦夫須郷 高信梅野 太輔斎藤 恭一
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2014 年 68 巻 1 号 p. 18-24

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抄録

市販の6-ナイロン繊維にアニオン交換基をもつグラフト高分子鎖を付与した後,不溶性フェロシアン化コバルトおよびニッケルを担持した.まず,フェロシアン化物イオン(Fe(CN)64-)をアニオン交換繊維に吸着させた.つぎに,コバルトまたはニッケルイオンと沈殿生成反応させ,不溶性フェロシアン化コバルトまたはニッケルを繊維上に担持した.比較のため,市販の多孔性アニオン交換樹脂ビーズを担体として不溶性フェロシアン化コバルトおよびニッケルを担持した.繊維のフェロシアン化金属の含有率は,ビーズのおよそ半分であった.不溶性フェロシアン化コバルトおよびニッケルを担持した繊維およびビーズの吸着等温線は,いずれもLangmuir型に整理できた.吸着等温線を,不溶性フェロシアン化金属重量あたりのセシウム吸着量として整理すると,繊維とビーズとで吸着等温線が一致した.

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© 2014 The Society of Sea Water Science, Japan
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