日本海水学会誌
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限界電流密度に与える赤潮の影響
イオン交換膜電気透析における赤潮の動態 (第1報)
小暮 誠佐藤 利夫田中 龍夫田中 良修鈴木 喬
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1993 年 47 巻 1 号 p. 4-10

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抄録

典型的な植物プランクトンであChattonella antiquaを破砕し, その内容物を懸濁した食塩水溶液を脱塩室に供給する系において電気透析を行い, 赤潮内容物が電流密度に与える影響を検討した. また, 脱塩室から流出する透析液のpH, 限界電流密度およびイオン交換膜面上に付着した内容物を分析することにより, 陽膜, 陰膜に優先的に付着する内容物の特定とそれが限界電流密度に与える影響を検討した. その結果, 陰イオン交換膜の面付着物はおもにクロロフィルα-タンパク質複合体とフェオフィチンα-タンパク質複合体であり, この複合体により限界電流密度が著明に減少することが明らかとなった. しかし, 陽イオン交換膜の限界電流密度に対する赤潮の寄与は非常に小さく, 付着はほとんど認められなかった.

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