日本海水学会誌
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貧溶媒添加法における塩化ナトリウムの晶析現象の過飽和依存性
金子 正吾山上 泰弘栃原 平祐平沢 泉
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2003 年 57 巻 1 号 p. 22-26

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抄録

水-塩化ナトリウム系をモデルとし, 貧溶媒としてエタノールを用いた場合の貧溶媒添加法により生成した塩化ナトリウムの晶析について実験的検討を行った. その結果, 単分散結晶が得られる操作条件では, エタノール供給部近傍の局所部分において核発生が, 装置全体のバルクにおいて結晶成長が起こった. この装置内現象に基づき, 核発生段階の過飽和度をσn, 結晶成長段階の過飽和度をσgと定義し, 実験データの関連性について検討した. その結果, 装置内結晶個数は相対初期過飽和度σnの増大に伴い増大した. 結晶平均径は操作過飽和度σgの増大に伴い増大した. また, 待ち時間はσnおよびσgの増大に伴い減少した. これより, 本操作法における核発生現象は局所的な過飽和に, 結晶成長現象はバルクの過飽和にそれぞれ依存することが示された.

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