抄録
これまで,耐火物の炭素源として研究がなされてきたAl4SiC4の新規用途として,構造用セラミックスの自己治癒発現物質として活用することを提案する。
Al4SiC4の高温酸化反応の素過程を解析し,更に一定昇温速度下での酸化速度を解析することで,Al4SiC4の自己治癒発現物質としての必要特性を調査した。得られた特性を,代表的な自己治癒発現物質であるSiCの特性と比較することで,Al4SiC4の自己治癒発現物質の有用性を評価した。
その結果,Al4SiC4は,SiCよりも300 ℃低い温度において自己治癒発現に十分な酸化反応速度を発現することが分かった。このことから,Al4SiC4はSiCよりも低い温度で有用な自己治癒発現物質であることが分かった。