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大気環境学会誌
Vol. 44 (2009) No. 1 P 24-32

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http://doi.org/10.11298/taiki.44.24

技術調査報告

都心部におけるPM2.5揮発成分濃度の季節変動要因を解析するため,2006年10月から2007年8月に東京の都心部沿道で,今まで単発的に測定されていたPM2.5中の半揮発成分の質量濃度を季節別に連続的に測定した。同時に,PM2.5,硝酸塩,硫酸塩,EC・OCの質量濃度も測定した。季節別の揮発性成分濃度は,冬季が高く,他の季節は低かった。冬季は硝酸塩濃度が高くなり,絶対湿度の起因することが認められた。揮発性成分濃度の日変化は各季節に共通しており,日中12時頃と深夜2時頃に明確なピークが見られ,主要な組成成分である硝酸塩,硫酸塩,OC及びECも同様のピークを示した。組成成分,気象要素や交通量などの影響を多変量として重回帰分析により季節別に検討した結果,揮発性成分濃度は単独の要因が特に強く影響するというよりも,いくつかの要因が総合的に影響を及ぼすことが推察された。各季節で最も寄与する変数は共通して硝酸塩であった。次に寄与する変数は季節によって異なり,冬季には絶対湿度,秋季や夏季には気温,春季や夏季には時刻が寄与することが明らかになった。

Copyright © 2009 社団法人 大気環境学会

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