2010 年 45 巻 4 号 p. 175-182
米国環境保護庁(EPA)は、現行の二酸化窒素(NO2)の年基準(53 ppb)のみでは、適切な安全幅でもって公衆の健康を保護するのに十分でないと判断し、EPA長官は、2010年1月22日に、短期間のNO2曝露に関係した一連の呼吸器の健康への悪影響に対して喘息患者やその他のリスクを受けやすい集団の保護の増加を提供するために新しい1時間の一次基準値(100 ppb)を設定した。本報告は、日本におけるNO2の環境基準の簡単なレビューと共にEPAのNO2の一次基準の改訂の過程をレビューしたものである。