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大気環境学会誌
Vol. 46 (2011) No. 2 P 124-130

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http://doi.org/10.11298/taiki.46.124

技術調査報告

東京都内4地点においてPM2.5の連続測定を行うとともに、そのテープろ紙を用いて夏季のSO42-,WSOC等の水溶性成分の濃度変化を調べた。また、ローボリュームエアサンプラーによるPM2.5の測定及び成分分析を行い、連続測定機の測定値を確認するとともに、OC中のWSOCの割合を求めた。夏季のPM2.5濃度は、OX高濃度日が続くと右肩上がりに増加する傾向にあった。PM2.5中の主成分であるSO42-とWSOC濃度はOX濃度とともに高くなる傾向にあったが、WSOCについてはOX濃度が高く光化学反応の進行が進んだ地点において濃度が高くなる傾向がSO42-よりも明確に認められた。すなわち、東京都内においても有機物の酸化による二次生成が起こっており、今回解析した事例ではその量はPM2.5の10%程度に及ぶと考えられた。WSOCとバイオマス燃焼の指標とされるK+の相関関係は冬季には都心においても高かったが、夏季には明確な関係は認められず、VOC等の二次生成であることを示唆していた。

Copyright © 2011 社団法人 大気環境学会

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