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大気環境学会誌
Vol. 46 (2011) No. 3 P 139-147

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http://doi.org/10.11298/taiki.46.139

原著

名古屋市の一般環境の1地点において,2003年4月から2008年の3月まで,FRMサンプラーにより一日ごとのPM2.5の測定を行った。PM2.5濃度は低下傾向にあり,年平均値は25.9μg/m3 から21.9μg/m3に低下した。これらの成分分析を行った。その結果,元素状炭素(EC),有機炭素(OC),硫酸イオン(SO42-),硝酸イオン(NO3-),アンモニウムイオン(NH4+)がPM2.5の主な成分であった。ECはこの5年間で顕著に濃度が低下した。これは大型車の排出規制の効果や交通量の低下によるものであった。2003年度から2007年度に低下したPM2.5濃度の60%がECによるものであった。PM2.5の日平均値35μg/m3を超える高濃度日の日数は減少傾向にあった。高濃度日のサンプルを用いてクラスター分析を行った結果,3つのグループに分けられた。ひとつのグループは越境汚染の二次生成粒子により高濃度となったもの,ふたつめは地域汚染によるもの,最後は越境汚染と地域汚染の二次生成粒子によるものであった。大型車の規制等により,地域汚染の影響による高濃度グループの出現回数は減少したことが示唆された。

Copyright © 2011 社団法人 大気環境学会

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