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大気環境学会誌
Vol. 46 (2011) No. 3 P 172-178

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http://doi.org/10.11298/taiki.46.172

技術調査報告

本研究では,微小粒子(PM2.5)中の有機炭素濃度の測定について,多重管デニューダを用いた試料採取方法の評価を行った。従来法であるフィルタ法(参照法),オゾンを除去するKIデニューダ法,ガス状の半揮発性有機化合物を除去するXAD4デニューダ法の3つの方法により,試料を同時採取して比較を行った。試料採取はさいたま市の2004年の夏季に行われた。KIデニューダ法と参照法を比べて,オゾン濃度が高い時期にも関らず(12時間平均のO3濃度:5-65 ppb),参照法はOCの減衰が認められなかった。XAD4デニューダ法と参照法を比べて,SVOCがOC濃度の測定に大きな影響を示した。正のアーティファクト,すなわちフィルタ上への吸着量は2.3 ± 0.7 μgC/m3と見積もられ,石英フィルタの有機ガスの吸着許容量と類似することが示唆された。

Copyright © 2011 社団法人 大気環境学会

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