大気環境学会誌
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キュウリの生長に対するオゾンと紫外線 (UV-B) の単独および複合影響
伊豆田 猛高橋 秀輔青木 正敏戸塚 績
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1995 年 30 巻 2 号 p. 126-136

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抄録

キュウリ (品種霜知らず地這いキュウリ) の生長に対するオゾンと紫外線 (UV-B) の単独および複合影響を調べた。播種後7日目から21日目までの15日間に, 合計6回, 1日当たり6時間 (9: 00-15: 00), オゾン (0.10, 0.15, 0.20ppm) と紫外線 (190mW・m-2UV-BBE) を, 人工光型チャンバー内 (気温27℃, 光量子密度300μmol・m-2・s-1) で単独および複合で暴露した。その結果, キュウリの生長は, 0.1ppmのオゾン単独暴露による影響を受けなかった、しかし, 0.15ppm以上のオゾンまたは, 紫外線の単独暴露により, 葉面積および乾物生長が低下した。さらに, 0.15ppm以上のオゾンと紫外線による生長における有意な複合影響が認められ, この複合影響による生長低下の程度は, それぞれの単独暴露の場合に比べて大きかった。

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