大気環境学会誌
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光化学オキシダントの全国的な経年変動に関する解析
大原 利眞坂田 智之
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2003 年 38 巻 1 号 p. 47-54

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抄録

1985~1999年度に日本全国の大気常時監視測定局で測定された光化学オキシダント年平均濃度を解析した結果, 82%の測定局において経年的な増加傾向を示し, その増加率は全国平均で年間0-33ppb/年 (1.1%/年) であった。特に1991~1996年度における増加は著しく, その間に全国平均で約5ppb増加した。また, 濃度上昇は全国的な現象であること, 6月を除く暖候期に増加傾向がやや大きいことなどの特徴が認められた。しかし, 大気常時監視測定局のOx測定機には1980年代中頃から向流吸収管の自動洗浄装置が装着され始め, この測定法の変化がOx測定濃度の長期変動に一定の影響を及ぼしている可能性もある

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