大気環境学会誌
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オゾンによる植物影響評価へのヨーロッパにおける取り組み
佐瀬 裕之戸塚 積
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2005 年 40 巻 4 号 p. A33-A40

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抄録

ヨーロッパでは対流圏オゾン濃度の増加と、慢性的な植物影響が指摘されている。国際的な森林モニタリングネットワークであるICP Forestsでは、パッシブサンプラーを用いたオゾン濃度の広域的評価に加え、特徴的な可視障害の観察手法について、観察マニュアルの整備、観察基準を校正するための国際トレーニングコースの実施、各地域ごとにデータ検証センターの設置など、精度保証・精度管理も考慮して精力的に取り組んでいる。これらの事例は、野外でオゾンの植物影響を精度高く評価しようとする試みとして、東アジア地域にとっても有用な情報である。

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