大気環境学会誌
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非海塩由来塩化物イオン沈着物に対する廃棄物焼却施設の影響
松本 利恵米持 真一丸山 由喜雄小久保 明子坂本 和彦
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2006 年 41 巻 3 号 p. 135-143

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抄録

埼玉県南西部の産業廃棄物焼却施設が集中して存在していた地域において, 1999年7月から2000年7月まで大気沈着物の観測を実施した。その結果, 焼却施設群の中心部や風下の地点でnss-Cl-沈着量が大きくなる傾向を示していた。調査地域に存在する大気汚染防止法の規制対象の廃棄物焼却施設について, 経済産業省低煙源工場拡散モデルを用いて採取地点付近のばい煙の相対的な影響度を推計したところ, 観測したnss-Cl-沈着量と比例関係が得られた。この関係を用いて, 大気汚染防止法の対象となる民間の産業廃棄物焼却施設, 市町の一般廃棄物焼却施設, およびその他の要因に由来するnss-Cl-沈着量の割合を推計した結果, 地点により異なるが, 調査した10地点の要因別寄与割合の平均はそれぞれ55%, 38%, 7%であった。

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