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大気環境学会誌
Vol. 43 (2008) No. 1 P 67-78

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http://doi.org/10.11298/taiki1995.43.67


ディーゼル重量車の排出ガス濃度が低レベル化している状況下で, 未規制物質18種と規制物質4種の排出量を測定し, それらの排出傾向と規制による変化を考察した。
1, 3-ブタジエン, ベンゼン, ホルムアルデヒド, アセトアルデヒド, PM, B [b] Fの排出量はTHC, CO排出量とr=0.86 (p<0.01) 以上の高い相関があった。PM排出量に対するSO42-およびPAHs排出量の相関において, SO42-とB [b] F以外は高い相関が得られなかった。原因は, 1台の試験車両 (平成6年 (長期) 規制適合) の排出挙動が他の車両と異なることにあり, この車両の結果を除くとr=0.85~0.96 (p<0.01) に上昇した。但し, 1-NPはr=0.68 (p<0.01) と低く, 他の未規制物質とは排出傾向が異なり, いずれの規制物質とも相関が無かった。
酸化触媒つきDPFを装着した車両では, SO42-排出量が試験で消費した燃料中硫黄分相当量を超える場合があり, エンジンオイル中硫黄分の寄与や, SO42-がDPFに蓄積されて高負荷運転時に再放出される可能性が推定された。また, 燃費あたりに換算したNOx排出量は, 規制には適合しているが車両による差は少なく, 規制や後処理技術によって更に低減が必要であると示唆された。近年の厳しい規制に適合した車両の未規制物質排出量は極微量か検出限界以下となることが多く, 後処理装置による効果が見られた。

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