大気環境学会誌
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発生源PM10/PM25測定システムの開発
口径可変式吸引ノズルの活用
小暮 信之酒井 茂克田森 行男
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2008 年 43 巻 1 号 p. 9-22

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抄録

近年, 固定発生源ダスト測定においても, 人体影響の観点から微粒子に対するPM10/PM2.5サンプラの研究が積極的に行われるようになった。しかし、現在検討されている各種サンプラでは, 基本原理である定流量等速吸引法による測定は排ガスの流速が変化した時に困難となり, 大きな測定誤差を招く結果となる。
本研究は, 発生源PM10/PM2.5測定を正確かつ簡単に行うことを目的に, 口径可変式吸引ノズルとPM10/PM2.5インパクタ及びマイコンを用いる排ガス自動採取システムを組み合わせた測定システムを試作し, 各種の実用化特性試験を行った。
試験粒子を用いた特性試験及び現場実証試験の結果, 測定システムの実用化に目途を立てることができ, 併せてPM10/PM2.5インパクタの測定上の幾つかの基本的特性や留意点などを明らかにすることができた。一連の試験結果で得られた主な知見は, 以下の通りである。
1) 試作したPM10/PM2.5測定システムは, 急激な排ガス流速変動にも瞬時に対応でき, 常時簡単に定流量等速吸引によるPM10/PM2.5サンプリングが可能である。
2) 現場測定に際して, PM10/PM2.5インパクタの前後処理, 分解・組み立て, 分級板や捕集板 (平板ろ紙) の交換など, 極めて簡便かつ迅速に行うことができる。
3) フライアッシュ試験粒子の場合, 非等速吸引によって粗大粒子の取り込み量は大きく変化したが, PM10とPM2.5の捕集割合はサンプリング誤差に対してほぼ一定になった。一方, 濃度誤差は, PM10/PM2.5インパクタにおけるPM10-2.5捕集部の再飛散粒子が下降流に同伴し, PM2.5捕集部に捕集されることにより生じるもので, この結果PM2.5測定値を大きくすると考えられた。
4) 実燃焼排ガス中のダストでは, フライアッシュ試験粒子のようなPM10-2.5捕集板上での再飛散は確認されなかった。

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