2011 年 13 巻 p. 127-130
近年の英語(Englishes)の拡張や国際言語としての役割を議論するときに、英語のintelligibilityが問題となっている。英語教育の分野でも、かつては伝統的な英語の母語話者(native speaker)の英語をモデルとし、それを評価の基準としていたが、昨今の英語の多様性に伴って英語教育も多様化しており、英語のintelligibilityをどのように確保するのかが課題となっている。本論では、現代英語の動向を踏まえ、英語教育とintelligibilityの関係、その必要性について考察する。