2018 年 20 巻 p. 237-242
本研究は,全国の連携教育を実施している福祉医療系専門学校の連携教育の現状を把握することを目的とした。福祉医療系専門学校が連携教育を行っている条件として,福祉系学科と医療系学科があり連携教育を目的に複数の学科が合同して授業や事例検討等の演習等により教育を行っていることとした。 専門各種学校案内誌,ホームページ,学校パンフレット等を用いこの条件を備えた学校を検索した結果,対象校は6校であった。これらの学校への訪問調査により専門学校のカリキュラム構成では学科間の時間調整が困難であることが6校という現状に繋がり,基礎教育の学習過程に沿った連携教育の継続を難しくしていると考えられた。 今後は各学科間の教員の理解を得て連携を図り教授方法を検討していくこと,専門学校における連携教育を客観的に分析し多角的な評価を行うことで専門学校における連携教育システムの構築を行うことが重要である。