2019 年 21 巻 p. 103-110
卒後3年目,4年目の看護師の困難感がある割合は卒後5年目までの平均と比較すると多くはなかった。一方で困難を感じている看護師の「何があれば困難を乗り越えられそうか」の問いの回答数は他の卒後年数のものと比較して多かった。このことから困難を感じている看護師と感じていない看護師について困難を感じている(いない)理由,困難への対応について比較,検討を行った。結果,この時期は仕事の量・質の変化があり,それが【不安】や【負担】に繋がっている可能性や「困難感有り」の看護師も困難軽減の対応を行っていることがわかった。しかし,周囲の支援の差や個人の動機づけの差もあり,困難を感じている看護師と感じていない看護師の差が大きくなりやすい可能性が示唆された。