太成学院大学紀要
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デンマークと日本の人間教育(Ⅷ)
―「生の啓発」とレジリエンス―
寺田 治史
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キーワード: 生の啓発, 師弟論, 再興
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2021 年 23 巻 p. 69-80

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抄録
グルントヴィの「生の啓発」の教育思想は当時敗戦によって疲弊したデンマーク国民を勇気づけ復興へと導いただけでなく今日の教育・福祉立国への道を拓いた思想・理念として知られている。 しかし,2019年12月中国の武漢から発生したと見られている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は一国に留まらず世界に感染拡大しパンデミックとなっており,2021年1月現在でも終息の見通しが立たないばかりでなく英国では変異したウイルスも発見され,世界60カ国・地域にまで感染拡大している。そこから派生する様々な人類的な諸問題をどう乗り越えるのか,その答えの一つを人間教育に求めることができるのか。 本稿においてはグルントヴィの教育思想の実践家であったヘニングセンと世界市民教育を提唱する池田との対談集を起点としながら,デユーイの教育哲学も織り込みながら今日求められる人間教育とは何かについて再検討する。
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